2013年3月9日土曜日

アルカスイス互換 Lブラケット Kirk RRS Markins Nikon用 

最近流行りつつある?ものに、アルカスイス互換 (通称 アルカ互換)Lブラケット / Lプレートというものがある。
何が便利かというと三脚使用の場合に、縦位置と横位置で光軸(カメラの中心軸)を変えずに撮る事が可能になる事だ。
どういう事かと言うと,普通に縦位置撮影をすると三脚(雲台の向き)は、(向かって)右に⤵倒して使用する事になる。
雲台の向きを縦位置用へ倒す事でカメラは縦になりますが、レンズの光軸(カメラの中心軸)と三脚がズレ、重量配分のバランスが右寄りになるのでカメラが不安定になります。
又、この使い方だと水平などフレーミング操作もやりにくくなります。

Lブラケット /  Lプレート 付きのカメラだと、どーなるかと言うとこうなります。
三脚(雲台)と光軸(カメラの中心軸)を真っすぐにする事が出来ます。
安定感も抜群だし、そのままフーレーミング操作も楽に行えます。
そのカメラ専用なので底面の形状に合わせてあり、締めが甘くて揺るんで回転してしまわない事もブレ対策には大事です。
縦、横、同じ光軸(カメラの中心軸)で撮る事も出来ますので、縦、横を変える場合もそのままの位置でフレーミングしなおせます。
(カメラを横に倒さないので、カメラ視線の高さが変わらない)
この、Lブラケット /  Lプレートは、アルカ互換と呼ばれる規格サイズになっている。
アルカ互換は本家、アルカスイス以外に数社から出ているのだが、このLブラケット / Lプレートは、Kirk(カーク)、RRS(Really Right Stuff/リアリーライトスタッフ)、Markins(マーキンス)などから出されている。
その中で2大ブランドのKirkとRRSを比較してみます。(ニコンD3シリーズ用)
カメラに装着するとこんな感じ。
(写真を並べています)
単体比較はこんな感じ。

Kirkの方が分厚いというか、縦用サイドの部分が厚めに造られています。
RSRの方が肉厚が薄めのデザインなので、カメラに取付けた状態ではスッキリ感があります。
Kirkがなぜサイドが肉厚かというと、

USBやHDMIの端子のあるサイドのカバーが指先で開けられる太さであり、端子を差し込んだ場合の厚みも確保してある構造です。
このまま、指でサイドのカバー蓋を開けテザー(連結)撮影が行えます。
サイドが薄いRRSはというと・・・
 デザインは薄めでカッコイイですが、カバーを開くには爪楊枝などが必要な感じです。
(指だと難しい)
 そのかわり、Lプレートを少しだけ横にスライド出来る構造になっています。
テザー(連結)をするには、このスライド作業をしたほうがやりやすいです。
隙間を利用して、 USB端子にL型変更プラグ(Lだらけ(笑))を使用すると連結撮影などは楽になります。

デザインが薄めのはずのRRSの方が、なぜか重量があります。
理由は底面の肉抜きにあるようです。
RRSは、スライド出来る構造なので肉抜きがされていません。


こんな所も違います
底面のカーブ
Kirkは角ばっています。(手に当たる部分は痛くは無いですが)
RRSは丸みがあるので、手に当たる感触はやさしいです。
でも逆にいえばKirkは85mmf1.4Dでも自立しますが、底が丸めのRRSは軽めの28mmf1.8Gでもおじぎしてしまいます。

 ニコンD3シリーズ用の比較ですので、他の機種用だと又変わるかもしれません。
最近のKirkでは横にスライド可能の物が増えて来た感じはあります。

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Nikon D800EのLブラケットを選択する時にMarkins(マーキンス)も気になり、Markinsをポチリました。
試してみたかったし!
少し無骨なKirkやRRSに比べMarkinsは軽量な感じだ。
D3用と違いバッテリーグリップ用でないというのもあるが、カメラにつけっぱなしでも気にならないくらいだ。
 軽量ではあるがアルカ互換クイックリリースプレートには、がっちり固定される。
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Kirk
クイックリリースクランプ
ハスキー雲台
Lブラケット / Lプレートを三脚に取付けるには、アルカスイス互換のクイックリリースクランプが必要だ。
(又は、アルカスイス雲台かアルカ互換規格採用の雲台が必要)
自分はKirkのクイックリリースクランプハスキー雲台に付けてメイン使用している。
近々、このハスキー雲台のコルク部分を剥がそうと思ってます。
コルクもブレの原因らしく・・・
その前にやる事が
雲台に取付けるにはクイックリリースクランプが3/8ネジ(太ネジ)仕様なので、1/4ネジに変更する必要があり、カメラ屋さんにも売っているアダプターも使用可能なのだけど・・・
 それだと底のネジ取り付けのストッパー部が少しだけ飛び出る。
この飛び出た分が雲台接地面の凸になり、接地面積も低くなるしこれもブレの原因になる!
 左)ストッパー部があるタイプ 右)ストッパー部が無いタイプ
 ストッパー部が無いタイプにすると、雲台との接地面がフラットになりました。
これで雲台とガッチリ取り付けられます。
Lブラケット / Lプレートは少し高価だけど、縦位置撮影では非常に安定して撮る事ができます。
縦位置が不安定になる事を心配して、1ランク大きな三脚にする必要もなくなりますし、一度使用すると、「これ無しではいられない〜」となるおすすめグッズです。

4 件のコメント:

  1. これは、相当使いやすそうで、頑丈なL字プレートですね。KIRK社のものが良さそうです。
    色々な三脚に使用出来ると、使い回せて便利だと思います。

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  2. 詳細なレポートありがとうございます。
    って言っても. 買えないですが(汗)
    ボディ毎に買い足さなきゃならないのが辛い!

    メーカーに一言いいたい!
    バッテリーもボディも、コロコロ変えるなよ(笑)

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  3. tsukabooさんへ

    KIRK(米)とMarkins(韓)は日本国内で簡単に購入可能なんですが、RRS(米)はアメリカでの通販専門なので、やや購入が大変です。
    この手のオリジナルはRRSというイメージですがね・・・。

    tsukabooさんはBENRO B2を持っているから、おすすめですよ(笑)
    やや高価に感じますが、縦位置の安定感は抜群です!

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  4. begennさんへ

    そうそう、ボディごとにというのが
    ですよね。
    専用というのが、ガッチリ取り付けられる利点ではありますがね。
    まー、縦位置で力を発揮するので、横がメインの風景とか、三脚座がある望遠レンズを多用している場合は、あまり必要ない物ではあります。

    特にバッテリー変更は困りますよね。
    (バッテリーグリップ変更含む)
    逆に共通だと妙に嬉しいのだが・・・

    そして充電器が増えるのが辛いですね!
    部屋中、充電器だらけだし・・・
    その割に、急ぐ時に肝心な充電器が行方不明(涙)

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