2011年9月8日木曜日

フィルムカメラの話 Nikon F5 ニコン50周年モデル


Nikon F5
写真のF5はニコンのカメラ発売50周年を記念して2000台限定で出されたカメラ(1998)です.。
これの他にノーマル(通常)のF5を使用していたが、2台目(セカンド)を購入しようと思っていたところ、このカメラの発売発表があった。
もともと、カメラはシルバーボディが好きなので、このオールブラックではないチタンカラーが気に入ったのですぐ予約した。
限定記念モデルなので、普通はコレクションとしてしまっておいたり、めったに使用しないなどの使用法が多いのだろうが、自分の場合は購入後すぐに実戦投入された。
それどころか、おそらく、今まで購入したカメラで1番シャッターを切っている個体かもしれないカメラとなった。
セカンドカメラとして購入したのに、ノーマル機がいつのまにかセカンドとなり、こちらがメインカメラとなってしまった。

よくスタジオでスタジオマンに質問を受けたっけ!
限定機だったので知らない人も多かったし、多くのカメラマンを見て来ているスタジオマンにも、普通にメインで使用している姿が珍しかったのかもしれない。


この50周年モデルとノーマルモデルとの違いにもふれておこう。
◯まず前記のボディカラー軍幹部がチタンカラーである。
◯ペンタプリズムファインダー部のメーカーロゴである Nikon が、現代のやつではなく旧デザインのものである。(Nikon Ⅰ 型と同じもの)
F5はファインダーが交換式だったので、現在Nikonロゴの通常機とファインダーを交換して使用してみたりもしたが、やはりこれには旧書体があっている。
◯背面に50周年マークの文字(自分のは取ってしまった)と、富士山のマークの中にNIPPN KOGAKU TOKYOマークが入っている。
◯この頃(F5)よりNikonのカメラのグリップには赤いアクセントカラーが入っているが、このアクセントカラーもグレーになっている。


NikonはこのF5から操作系が統一されて(コマンドダイヤルになったので)、現在のデジタル一眼レフでもそれが受け継がれている。
現在のNikonのベースになったカメラだとう言う事は間違いないだろう。

F4時代も指先の感触だけでカメラの絞りの作動が分ったが、F5もその感触を引き継いだカメラでした。
スタジオでの撮影で、絞り不良の故障があったのですが(通常機の方、この時よりメインとサブが入れ替わった)、フィルム1本目で絞りが動いていないのを指先で感じました。
現在のデジタルでは、このような故障はモニターで見ればすぐ分りますが、フィルムだと現像するまで分らないという危険な状況ですので、この時は助かりました。
又、F5には巻き戻し用のモーターが故障しても、手動の巻き戻しクランクが装備されており、最悪フィルムは取り出せる仕様になっています。
こんな巻き戻しモーターが壊れる事なんて無さそうなので、無駄な装備かと思っていましたが、その後しっかり巻き戻しモーターが故障した事があります。
こんな事も想定されていたんです。
その意味で、このF5の仕様装備はすべて、使い倒したとその時思いました!
まーおそらく、100万ショットくらいは撮っていると思うので(シャッター交換2回しました)、よく使い込んだスリキズだらけの記念モデルという事になりました。(笑)

まだ現役です。
最新Gタイプレンズも使用できるのも良いですね。

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